GatsbyJSとTypeScriptでブログを作成して公開する(1)
~ 環境構築編 ~
これから何回かに分けて、このブログ作成を通して学んだ、
「GatsbyJSを用いたブログ作成」について書いていきたいと思います。
今回は、環境構築を行っていきます。
環境構築
GatsbyJSでウェブサイトを作成するためには、以下のインストールが必要になります。
- git (バージョン管理)
- node.js (JavaScript実行環境)
- gatsby cli (GatsbyJSのサイトの生成やローカル実行)
ちなみに筆者は仕事ではMacを、個人ではWindows(とたまにUbuntu)を触っています。
このブログはWindowsマシンで開発しました。
Git のインストール
Git公式が丁寧なのでそちらを参考にインストールしてください。
また、機会があればコマンド紹介とともに、ご説明します。
Node.js のインストール
Node.jsのインストール方法って調べるといろんな方法が大量に出てきます。
正直言ってどれでもいいのですが、
せっかくなのでWindowsもMacもバージョン管理ができる方法でインストールしたいと思います。
MacのでのNode.js実行環境
(anyenv)[https://github.com/anyenv/anyenv] + nodenv という組み合わせで行きます。
anyenv をインストールする
※Homebrewインストール済みとします。
ターミナルを開いて
$ git clone https://github.com/anyenv/anyenv ~/.anyenv
それぞれご自身の使っているシェルごとに、
bash ユーザー:
$ echo 'export PATH="$HOME/.anyenv/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile
Ubuntu Desktop:
$ echo 'export PATH="$HOME/.anyenv/bin:$PATH"' >> ~/.bashrc
Zsh ユーザー:
$ echo 'export PATH="$HOME/.anyenv/bin:$PATH"' >> ~/.zshrc
Fish shell ユーザー:
$ set -Ux fish_user_paths $HOME/.anyenv/bin $fish_user_paths
上記のコマンドを実行、 ターミナルを起動しなおすと、エラーが出るかと思うので、
eval "$(anyenv init -)"
もそれぞれのシェルの設定ファイルに記載してターミナルを再起動すればOKです。
nodenv をインストールする
anyenv を使ってnodenvをインストールしていきます。
$ anyenv install nodenv
これだけでインストールできます。
Node.js のインストール
まずはインストール可能なバージョンを確認
$ nodenv install -l
0.1.14
0.1.15
0.1.16
0.1.17
0.1.18
0.1.19
...
ずらずらとバージョンが表示されますので、お目当てのバージョンを見つけて、
$ nodenv install 14.15.1
を実行すると指定のバージョンのインストールが開始されます。
上記はVersion: 14.15.1 を指定していますが、
Node.jsのホームページを確認して、
LTS(Long Term Support)となっているバージョンを入れるのが良いでしょう。
nodenv .node-versionなどの設定値をみて、
ディレクトリごとにNode.jsのバージョンを切り替えることが可能です。
また、今回は触れませんが、
package.jsonの値を見て自動でバージョンを切り替えてくれるプラグイン
というものもあるようです(筆者はまだ試していませんが、、、)。
次のコマンドを実行してください。
# グローバルの場合
$ nodevn global 14.15.1
あるディレクトリだけ別のバージョンを、ということであれば、
$ nodenv local 12.18.3
を実行すれば、.node-version
ファイルが作成され、このディレクトリ以下では
12.18.3
が使用されるようになります。
今回はどちらでもかまいません。
npm (Node package manager) のアップデート
上記でNode.jsのインストールは完了ですが、npm をアップデートしておきます。
npm はNode.js のインストール時に一緒にインストールされています。
$ npm install -g npm
これでMacでのNode.js実行環境は完成です!
Windowsでの環境構築
公式チュートリアルでは、“Node.jsのウェブサイトに行ってダウンロードしてこい” とだけ書いてあります。
殊、 “モダンな”Web開発に関してはWindows ユーザーは肩身が狭いですが、
筆者はWindowsで開発したかったため(Mac持っていないので)、
こちらもNode.jsのバージョン管理ができるようにしたいと思います。
調べるといくつか出てきますが、以下が有名どころのようです。
- nvm-windows
- nodist
今回は、nodistを使ってみます。
また、nodistのインストールにはWindows向けのパッケージマネージャー Chocolatey
を使用します。
Chocolatey (Windows 用パッケージマネージャー)のインストール
公式のインストールページ にアクセスして、
Step 2 のコマンド(下図赤枠)をコピーして
管理者権限で起動したPowerShellに貼り付け、実行。
処理が終わったら、
PS C:\Users\Kohsuk> choco -v
で、正常に実行されればインストール成功です。
nodist (Node.jsのバージョン管理) のインストール
次に、nodistをインストールします。
管理者権限でPowerShell を起動して、、、
PS C:\WINDOWS\system32> choco install -y nodist
処理が完了したら、、、
PS C:\WINDOWS\system32> nodist -v
0.9.1
で、バージョンが表示されたらOKです。
nodistでNode.jsをインストールする
本題のNode.jsをインストールします。
まずはインストール可能なバージョンを確認
PS C:\WINDOWS\system32> nodist dist
0.1.14
0.1.15
0.1.16
0.1.17
0.1.18
0.1.19
...
ずらずらとバージョンが表示されますので、お目当てのバージョンを見つけて、
PS C:\WINDOWS\system32> nodist + 14.15.1
を実行すると指定のバージョンのインストールが開始されます。
上記はVersion: 14.15.1 を指定していますが、
Node.jsのホームページを確認して、
LTS(Long Term Support)となっているバージョンを入れるのが良いでしょう。
nodist はpackage.jsonや.node-versionなどの設定値をみて、
プロジェクトやディレクトリごとにNode.jsのバージョンを切り替えることが可能です。
(使用バージョンの決定条件の優先順位 -> https://github.com/nullivex/nodist#scope-precedence)
今回は、globalに設定して使ってみます(というか次回以降紹介するコマンドで、このバージョンでpackage.jsonが作られるので、次からはこれを見てバージョンが決定されるはずです)。
次のコマンドを実行してください。
PS C:\WINDOWS\system32> nodist 14.15.1
npm (Node package manager) のアップデート
上記でNode.jsのインストールは完了ですが、npm をアップデートしておきます。
npm はNode.js のインストール時に一緒にインストールされています。
PS C:\WINDOWS\system32> npm install -g npm
これでWindowsのNode.js実行環境は完成です!
Gatsby CLI のインストール
次にGatsby CLI をインストールします。
Gatsby CLI はコマンド一発でGatsby のサイトをテンプレートから作成したり、
ローカルサーバーで実行したり、GraphQLのIDEであるGraphiQLでクエリを編集したり
できるツールです。
使い方は、次回以降にご紹介します。
インストール(Mac / Windows 共通)
Windows ではPowerShell を Mac ならターミナルを開いて、
npm install -g gatsby-cli
を実行します。
処理が完了したら
gatsby --help
でヘルプが実行されれば、インストール完了です。
次回はGatsby CLI
を使用して実際にサイトを作って見ます。